株価予測はできるのか

2020年11月現在、日経平均株価が29年ぶりの高値水準にあるようだ。ここ数年、日経平均株価は上昇傾向にはある。

過去70年程度を見れば、実に100倍以上になっている日本の株価。しかし、物価水準を考慮しないと比較することはできない。同じ価格でも、物価水準に開きがあれば見方が変わってくるはずだ。…そんなわけで、あくまで参考程度だが、物価水準を考慮した仮想の日経平均株価を算出してみた。なお、2015年の物価が基準となっている。近年は、物価がほとんど変化していないので、ほぼ変わらない。

物価水準を考慮した日経平均株価 = 日経平均株価 × ( 100 / 消費者物価指数 )

ただ、多くの人々が一番気になるのは、この先どうなるのかということだと思う。もっとも、ランダム・ウォーク仮説を支持するならば、正確な将来予測は困難だ。もちろん、シンプルな回帰分析では予測はできないし、機械学習等AIの手法を利用したとしても不可能だ。過去のデータから学習している限りは。

もし、「ラプラスの悪魔」がいれば、ある時点のデータだけを利用して、すぐ先の未来予測を行うことができるのかもしれない。