安心して旅行できる日が待ち遠しい
新型コロナウィルスが収束し、安心して旅行できる日はいつになるのだろうか。
21世紀は観光の時代といわれている。LCC(Low Cost Carrier)の台頭により、グローバルな規模でより手軽な移動が可能となった。とりわけ、世界を知るためには、現地を訪ねることが一番の近道であろう。
日本旅行業協会(JATA)では、旅行需要回復に向けた提案を行っているようだ。まずは国内旅行が回復し、その後海外旅行にも広がっていくと見ている模様。思惑通り進むかは今後の新型コロナウィルスの動向次第。未来予測は非常に困難です。
ところで、旅行のようなレジャーには3つの阻害要因があると言われています。
- 個人内阻害要因 (Intrapersonal Constraints)
- 対人的阻害要因 (Interpersonal Constraints)
- 構造的阻害要因 (Structural Constraints)
(References)
Crawford and Godbey(1987), ‘Reconceptualizing Barriers to Family Leisure’, Leisure Sciences, pp119-127
Crawford and Godbey(1987), ‘Reconceptualizing Barriers to Family Leisure’, Leisure Sciences, pp119-127
ここで、aは不安感など参加者個人の内部に生じる心理的な要因、bは家族や友人などの参加者の社会的な相互関係から生じる要因、cは家庭の事情・経済状況や時間などの参加者の外的な環境から生じる要因です。コロナ感染のような状況では、cのような外的な環境から生じる要因が強いと考えられます。しかも、この要因は昨今の感染不安や経済的状況を考慮すると、しばらく高止まりするのではないでしょうか。とすれば、いかにaとbの要因を取り除いていくかが大切になってくるのかもしれません。
世界には実に多くの課題があるのですが、日本にいては気付かないことも数多くあります。せめて今はオンライン上で旅行気分を味わってもらい、安心して旅行ができるようになったら積極的に海外を訪れて欲しいものです。