暗号の話

最近、新型コロナウィルスの感染拡大防止の観点から、ネット通販の需要が高まり、テレワークやオンラインレッスンを導入しようとする企業や学校が増えているようです。もちろん、変化は怖いもののようです。例えばテレワークにしても一気に導入が進むことは難しいかもしれません。

しかし、徐々にオンラインの活用は進むことでしょう。そして、利用機会の増大とともに、情報の安全を担保するセキュリティ技術にも改めて注目が集まるかもしれません。

ネットのセキュリティで個人的に思い出すのはRSA暗号です。大きな桁数の素因数分解問題が困難なことを利用したこの暗号は、現在のネット通販の安全性を担保するものです。

RSA暗号は、1977年にMITのRivest、Shamir、Adlemanの3名によって発表されました。3名の名前の頭文字から「RSA」暗号なのです。詳しい仕組みについては、例えば次の書籍でもご覧ください。まあ、この暗号、解読困難であって解読不能ではないのですが…

(References)
一松信, 「暗号の数理 作り方と解読の原理」, 講談社, 1980年
サイモン・シン, 「暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで」, 新潮社, 2001年

実世界の暗号としては、第二次世界大戦時のドイツが使用したエニグマ暗号などが有名です。もっと歴史をさかのぼれば、カエサルシフト暗号などがあります。現代の暗号技術には高度な数学の知識が必須なので、まずは過去の暗号技術を振り返ってみるのもいいですね。

さて、暗号は推理小説にも欠かせない要素。「踊る人形」などなど、シャーロック・ホームズ物語にも登場。中でも「恐怖の谷」の暗号は興味深い!「約束のネバーランド」でも似たような暗号が・・・

しかし、エドガー・アラン・ポーを無視することは出来ない!

08; ?) 16*† ;48 20?8 ‡―85*