ドレイクの方程式

この宇宙に人類以外の知的生命体は存在するのか。

アメリカの天文学者Frank Drake氏は、1961年、天の川銀河の中で、人類と交信可能な地球外文明の数を推定する算式を提案した。いわゆる、ドレイクの方程式と呼ばれているものだ。

N = R_* \times f_p \times n_e \times f_l \times f_i \times f_c \times L

  1. R_*:天の川銀河の中で1年間に誕生する恒星の数
  2. f_p:惑星系を持つ恒星の確率
  3. n_e:1つの恒星の惑星系の中で生命が存在できる惑星の平均数
  4. f_l:生命が存在できる惑星で生命が実際に発生する確率
  5. f_i:発生した生命が知的生命体まで進化する確率
  6. f_c:知的生命体が星間通信を行うほどの高度な技術を獲得する確率
  7. L:知的生命体による高度文明が星間通信を行うことができる期間

この算式に対して、Frank Drake氏が1961年に示した数値は、N=10であったようだ。ただし、方程式はシンプルだが、それぞれの項目の正確な値を推定することは非常に難しい。

ところで、ここからが本題(笑)。2009年、イギリスのウォーリック大学で経済学を専攻する大学院生であったPeter Backus氏は、衝撃的な論文を発表したのだった。題名は以下の通り。

‘Why I don’t have a girlfriend: An application of the Drake Equation to love in the UK’

この論文では、ドレイクの方程式を用いて、著者自身が理想の彼女に出会う確率の算出を試みている。そして、注目の結果は…1/285,000という途方もないものだった! もっとも、著者はこの後、婚約されたようで。「奇跡は自分の力で起こすもの」なのです。